悩む力
夏目漱石とマックス・ウェーバーに学ぶ悩む力by姜尚中という豪華キャスト。
序章を読み終わってページをめくるといきなり「第一章 「私」とは何者か」です。すさまじいですね。
100年前を生きた夏目漱石とマックス・ウェーバーが、その「慧眼」で現代の悩みをも言い表していて、彼らの言葉が私たちの胸を打つというのは、結局、彼らの時代に発生した悩みの根源、つまり文明の発達であったり、お金の問題であったりするわけですが、それらが我々の時代ほどに細分化される前の悩みの原石みたいな状態の時に書かれているので、核心を突いていると言うことかなと思いました。
特に、「何のために働くのか」の章は、ついついモラトリアムに陥ってしまいがちな「最近の若者」に対する答えとして正当だと感じます。
働くことの根底。『それは、「社会の中で、自分の存在を認められる」ということです。』
そう、お金よりも何よりも、必要とされたくて、家族や上司や仲間やお客さんにほめられたくて働いてます。他社から仲間として承認されるための手段が働くということ。『働くことによって初めて「そこにいていい」という承認が得られる』のです。
これは共産主義的とか、そういうことではなく、根源的に、今日、今、サラリーマンが出勤する気力はここからわいてくるのだと思いませんか?
少なくとも、今、岡はこういう状態の中にいます。
